なぜ間違えたのか⑳
第二十弾!
今回は、「結果による錯覚のワナ」
~なぜ、「結果」だけで評価を下してしまうのか?~
「結果による錯覚のワナ」は、100万頭のサルが投資をするというたとえ話で説明されていた。
過程ではなく、結果に下された判断を評価してしまうという落とし穴。
100万頭のサルが、株式投資をする。すると、1年後、半数50万頭のサルが儲けることが出来て、半数50万頭のサルは損をする。
2年目は、儲けたサルのうちの半分のサルが儲ける。3年目は、儲けたサルの中のさらに半分が儲ける。
これを20年すると、儲け続けたサルは1頭になる。
人々は、この20年儲けた1頭のサルをフォーカスしてしまう。
そのサルの行動がフォーカスされて、他のサルよりもバナナを多く食べていたのであれば、「バナナが賢くなるポイントだ!」みたいな、判断をしてしまう。
よくある、成功者になるための7つのルール的な本が売れるのもこういうところにあるのかもしれない。
こうすれば成功するという方程式などないにもかかわらずΣ( ̄ロ ̄lll)
これは私見ですが、未来予測は難しいということを示しているのではないかと思う。どうすれば、成功する未来にたどり着けるのかという願望が表されていると思う。
結果から、過程を検証して、統計学的な正当性があればよいと思うが、単なる行動を追っても意味がない。
ちなみに、経済学は、まさにこの結果検証から統計学的なアプローチをして現在に至る。実験が出来ませんから。
合理的な判断は難しいということですわな