なぜ間違えたのか㉟
第三十五弾!
今回は、「倍々ゲームのワナ」
~なぜ、50回折りたたんだ紙の厚さを瞬時に予想できないのか?~
倍々の計算は、我々が苦手だという話だ。
いい例題がこの本の中にある。私も数学の授業で使ったことがある。
次の①②を選んでください
①毎日10万円ずつ、1カ月間もらえる
②1日目1円、2日目2円、3日目4円、4日目8円と2で掛けていく金額を1ヶ月間もらえる。
さて、どうでしょう?
中学3年生は、ほぼ②と答える。一部の頑張ってほしい生徒たちが①と答えたが、私のことを知っているほとんどの生徒たちはここで考えた(笑)
実に頼もしい。
半数の生徒は、問題の意図を汲み取って、意味はよくわからないが②と答えた(笑)
一部の賢い生徒たちは、理由も添えて②と答えることが出来た。
①では、300万円もらえる。
②では、10億円を超える。
これは、我々の先祖が、比例は直感的に理解できるが、指数関数の部類は生活において必要なかったからではないかと推測されている。
確かに、小麦や米を作るとき、面積を2倍にすれば、収穫量は2倍になる。決して4倍や5倍にはならない。
だから、論理的な考え方は必要だという結論になる。