「米中関係」が決める5年後の日本経済
「米中関係」が決める5年後の日本経済
渡邊哲也 著
Q&A形式で話が進んでいく。
話に入る前には、基本知識のおさらいがある。
学校や塾の授業でも模範的な話の進め方。とても参考になりました。
重要なことを分かりやすく解説することはとても大事ですが、渡邊哲也さんは、「相手が理解するには、どのように構成すればよいか」をよくわかっていると思いました。
さて、内容ですが、2018年に顕著になった米中貿易戦争を2018年の3月の時点で予測できる限り説明しています。
これを書いているのは2018年8月22日ですが、ここまではすべて正確に、的確に説明できています。
予言書といっても過言ではないでしょう。
結論から言えば、現時点で中国はアメリカに勝てない。
関税で対抗しても規模が違うし、品目も違う。
どちらにしても、アメリカに有利な条件。アメリカは、中国の横暴に対して安全保障を理由に貿易戦争を経済制裁的に加えている。
アメリカはさらに、人権問題も表面化させてきている。
歴史の転換点が訪れているのは明白だ。後は、我々がどうすべきかという事だと思う。