一気に読める「戦争」の昭和史

一気に読める
「戦争」の昭和史
1937-1945
小川榮太郎 著
小川榮太郎さんの著作はいくつか拝読したのですが、いつも思うのが読みやすいという事です。
言葉が磨かれていて、しかも論理的に整然と書かれているので入ってきやすい。
文法のことも考えておられるのだろう。
「戦争」の昭和史
私もそう思います。明治、大正、昭和の時代、世界は戦争ばかりをしていました。
戦争を繰り返してきたのはそれ以前にもありました。確かに日本でも戦国時代を経て、平和な時代が訪れ続いていました。
日本が戦争に巻き込まれるようになったのは、近現代と呼ばれる時代でしょう。
「戦争反対」
大東亜戦争後、よく使われた言葉です。
戦争は反対ですが、しなければならないときがあると私は考えています。
もちろん、自衛のためです。
青山繁晴さんが例えとしてよく使うのですが、「泥棒が家に侵入してきたとき、どうしますか?」と。
もちろん撃退します。相手は「泥棒」だからです。
戦争も同じだと青山繁晴さんはおっしゃいます。私もそう思います。
では、大東亜戦争(第二次世界大戦)は、何のための戦争だったのでしょうか?
この疑問は、ぼくは子どものころからずっと疑問に思ってきたことでした。
疑問①
日本は、アメリカと戦争をする必要があったのか?
答え ありません
疑問②
ではなぜ、日本はアメリカと戦争をしたのか?
答え 売られた喧嘩だから
中2病のような答えですが、それが事実の様です。
当初の戦争目的は、ABCD包囲網により、石油の禁輸政策がとられたからです。
ハルノートを突き付けられたとき、日本は約8割の石油をアメリカから輸入していたそうです。
だから、アメリカ相手に戦争している場合ではなく、石油の確保のほうが優先課題です。
石油を取りに行けばいいわけですから、インドネシアあたりを取ってしまえばそれで終わりです。
当時はオランダの植民地ですから、オランダと戦争をするだけでした。
戦争は政治の一つですから、目的が明確であれば勝てるものです。少なくとも負けないようにすればよいのです。
当時の政治が良くなかったからこそ、悲しい結末を迎えることになったと思います。
二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、歴史は正しく理解する必要を感じるのでした。