top of page

学習方法理科

理科と社会は暗記科目と言われて久しいですが(笑)、暗記が苦手という人は多いことでしょう。暗記が得意な人がうらやましいと思ったりしたこともあるでしょう。一部の例外を除いて、暗記が得意な人間はいません。ご安心を。では、理科の学習方法いってみましょう。

一番多いのは、理科の計算問題が苦手という意見。それは、大学入試は別ですが、高校入試までの理科の計算は、「比」の計算が出来れば十分です。学年でいうと小学校6年生。計算にXを使うと便利なので、中学1年生の数学の知識があれば計算はできます。では、なぜ計算問題が苦手なのか?

それは、どのように計算するのかという仕組みを理解していないことが要因です(断言)

例えば、中学校理科で一番難しいとされている飽和水蒸気の問題を見てみましょう。

図1(気温と飽和水蒸気量の変化)

こんな表から出題されます。

問題を見てみましょう

気温26℃の空気1㎥の中に11.7gの水蒸気が含まれている。
(1)露点は何度か。

(2) 湿度は何%か。

出題の意図がわからないというのが本音ですが、、、テストに出てきたりしますので、出来た方がいいとは思います。理解する楽しみもありますし。

飽和水蒸気という仕組みがわかっていれば、とっても簡単です。ただ、わり算が面倒だということだけです。

飽和水蒸気量=1㎥中に含まれる最大の水蒸気量

ここが最大の難関の様ですΣ( ̄ロ ̄lll)

つまり、飽和水蒸気量について理解していないために、問題が解けないのです。湿度計算は、飽和水蒸気量を元にしますので。

図2(湿度計算方法)

 

 

これです。

子どもたちが理解しにくいのは、「空気中に水が存在する」という事の様です。なにしろ見えませんから。そして、水(水蒸気)を含むことができる量(重さ)は、気温によって変化するということ。この2点を理解すると後は簡単に問題を解くことができるようになります。

ネット検索で出てきますので、それも参考にしてもらえればいいのですが、気温が高いほど含むことができる水の量は増えます。

まるで、気温によって座席数が変わる乗り物のように。

例えば、上記の表を参考にして、座席21席(24℃)の飛行機を考えましょう。地上で21人の乗客が乗ります(湿度100%)。離陸します。上空は気温が低くなりますよね? 気温が23℃になったら、座席が20席になってしまいます。という事は、乗客1人の座席がなくなります。20℃になると座席が17席になります。1℃にでもなったら、、、なんと座席は5席ですΣ( ̄ロ ̄lll) 初めに21人乗ってましたから、16人がいなくなったことになります。

ここでいう、座席がなくなりいなくなった人は、水蒸気(気体)から水(液体)になったのです。死んでしまうわけではありません。状態が変わるのです。雨になったわけですね。

と、ここまでくると理解ができるようです。

①空気中に含まれる水の量には限りがある(定員)、そして②定員は温度によって変化する

の2点です。

その温度と定員の関係を示したのが、図1

湿度の計算が図2

というわけです。

​一応、問題を解いておきましょう。

(1)露点は何度か。

露点とは、水蒸気が水滴になるときの温度だから、11.7gの水が飽和するのは、13℃となります。2秒あれば解けますね(笑)

(2) 湿度は何%か。

26℃の飽和水蒸気量(定員)は​24.4gです。そこに水蒸気(乗客)が11.7gですから、湿度(乗車率)は、

11.7÷24.4×100%=47.95…

小数第一位まで計算すると48.0%となる。

​わり算が面倒だったでしょ?(笑)

bottom of page