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経済で読み解く豊臣秀吉


経済で読み解く豊臣秀吉

上念司 著

経済の基本は、物とお金の量という事が、歴史を通じてもよくわかる本だ。

この「経済で読み解く」シリーズは、これで4作目となる。

一作目

経済で読み解く大東亜戦争

二作目

経済で読み解く明治維新

三作目

経済で読み解く織田信長

そして四作目(今作)

経済で読み解く豊臣秀吉

この流れでいうと、次の本は、「経済で読み解く徳川家康」となりそうだが、それは、「経済で読み解く明治維新」でほぼ書かれている。

また、上念さん自身も続きは、「経済で読み解く明治維新」をご覧くださいと書いている(笑)

時代の流れを考えると、織田信長から続いているのだが、豊臣秀吉と織田信長との共通点は、欧米列強の脅威を感じていたからこそ、日本統一が必須だったことを強く認識していたという事だ。

朝鮮出兵についても対外政策という視点で説明がつく。

だが、やり方が間違っていた。ただ、間違っていたという認識は持てなかったのだろう。

情報が不足していた。でも、日本にその必要な情報がなかったのではなく、豊臣秀吉が情報を得ようとしなかったことが敗因だ。

家臣は、正しい情報を進言していたが、秀吉は聞き入れなかった。自分を信じすぎたのだ。

自信は大事だが、過ぎると過信になる。これは気を付けたいところだ。

天下統一をしたら、過信しても仕方がないというべきか。

結局、豊臣秀吉は、最初の3年間は素晴らしい功績だが、その後は残念な結果になっている。後知恵といえばそれまでだが。

歴史を学ぶのは大事だと思うが、時代背景を知ることで、なぜ、それが起こったのかを理解することが出来る。

シリーズ完結だと残念だ。


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